社会不安障害(社交不安症)
「人前で発表する時にあがる」、「人に見られながら何かをすると緊張する」といった経験は誰しもあるものです。しかし、人からどのように見られているのかを必要以上に気にしてしまい、不安や緊張が強くなって赤面、発汗、ふるえ、腹痛などの症状が現れる場合があります。そして、このような症状がまた出てしまうのではないかという予期不安が起きて、そのような場面・場所を回避するようになり、社会生活(重症の場合は日常生活にも)に支障を来すようになると、それは社会不安障害(社交不安症)と言えます。
*社会恐怖(症)、社交恐怖(症)、社交不安障害という別名もありますが、全て同じ疾患です。
社会不安障害(社交不安症)の原因としては、不安を感じやすい性格傾向と、セロトニン、ドーパミン、GABA といった脳内にある神経伝達物質のバランスの崩れが指摘されています。セロトニンは恐怖症状を抑える働きがあり、ドーパミンは神経伝達機能を正常に保とうとする物質です。これらのバランスが崩れると不安も誘発されやすくなると推測されており、精神科・心療内科ではこれらの脳内神経伝達物質を調整する薬物治療を受けることができます。また、当クリニックでは社会不安障害(社交不安症)の認知行動療法プログラム(カウンセラーに個人で受けることができます。集団をご希望の方が一定数集まった場合は新クラスが結成され、毎週土曜に1時間×約4-5か月開催されます)を受けることができ、最終的に薬物治療を終結することを目指します。
■社会不安障害(社交不安症)の認知行動療法プログラムのカリキュラムの例は以下です
(『不安障害の認知行動療法マニュアル』ギャビン・アンドリュース著、星和書店より抜粋)
・社交不安症とは
・不安の本質
・不安コントロール技法
・認知再構成
・段階的曝露
・自己主張
・ぶり返したときや壁にぶつかったときの対処
・不安の本質
・不安コントロール技法
・認知再構成
・段階的曝露
・自己主張
・ぶり返したときや壁にぶつかったときの対処