アルコール依存症
当クリニックでは、アルコール依存症の前段階である‘プレ・アルコホリック’なのか、アルコール依存症になっているのか、アルコール依存症になっている場合は軽症段階~重症段階のどこにいるのかを詳しく診断し、説明します。そのうえで減酒でいいのか断酒しなければならないのか、薬は減酒薬(飲酒途中で満足し、それ以上は飲酒したくなくなり、結果として飲酒量が減る薬)、飲酒渇望抑制剤(飲酒したいという欲求を和らげる薬)、抗酒剤(一時的に下戸となって飲酒できなくなる薬)のどれを使うのが良いかを一緒に考えていきます。アルコール依存症の治療では、薬はあくまで補助的なものであり、心理・社会療法を行うことが重要です。当クリニックではアルコール依存症の心理教育(疾患教育)プログラムを用意しています(カウンセリング枠)。心理教育(疾患教育)プログラムはご家族の方も受けることができます。また、市販の『SMARPP~薬物・アルコール依存症からの回復支援ワークブック』に一緒に取り組むこともできます。さらに、ご家族にはCRAFTという家族向けプログラムの市販本にもカウンセラーと一緒に取り組むことができます。なお、定期的な身体診察および検査(エコー、CT、胃カメラ)は連携している身体科クリニックをご紹介できます。
【院長から伝えたいこと】
当クリニックでアルコール依存症患者さんにしてはならないと考えている対応は、酒を止める気になってから来いと言う、頭ごなしに酒を止めろと説教する、「このままだと死ぬ」などの脅し文句に終始する、自助会に丸投げする、というものです。当クリニックでは動機づけ、自己効力感を高める対応が何より大切と考え、そのための課題に共に取り組んでいきます。アルコール依存症患者さんに変わる能力があると信じて診療に当たっていきます。
■アルコール依存症の心理教育(疾患教育)プログラムは30分×3回程度で、カリキュラムの例は以下です
・プレ・アルコホリックと依存症の違い
・依存症はどこの病気か
・病的飲酒パターンとは
・探索行動とは
・異常酩酊について
・アルコールと睡眠
・アルコールとお薬の飲み合わせについて
・アルコールとうつ病
・アルコールと自殺
・アルコール依存症患者の平均寿命
・アルコールと臓器障害
・アルコールと癌
・ウェルニッケ・コルサコフ脳症
・ペラグラ脳症
・女性のアルコール依存症の特徴
・アルコールと妊娠
・離脱症候群と退薬後情動障害(遷延性退薬徴候)
・引き金とそれへの対策
・再発のきっかけ、再発危険因子
・自助会について
・治療薬について
・依存症はどこの病気か
・病的飲酒パターンとは
・探索行動とは
・異常酩酊について
・アルコールと睡眠
・アルコールとお薬の飲み合わせについて
・アルコールとうつ病
・アルコールと自殺
・アルコール依存症患者の平均寿命
・アルコールと臓器障害
・アルコールと癌
・ウェルニッケ・コルサコフ脳症
・ペラグラ脳症
・女性のアルコール依存症の特徴
・アルコールと妊娠
・離脱症候群と退薬後情動障害(遷延性退薬徴候)
・引き金とそれへの対策
・再発のきっかけ、再発危険因子
・自助会について
・治療薬について